主人公
(こんなに大勢の前で踊っているのに
視線が気にならない。それより――)
レム
そのまま、私と目を合わせていろ。
周りを意識するな。
主人公
は、はい……。
レム
こちらの動きに委ねてくれれば、
問題はない。私がリードする。
主人公
(目の前にいるレムさんで、
頭がいっぱいになる)
主人公
(……握られた手が熱い。
心臓も、痛いくらいに鳴ってる……)
レム
……まだ動きが硬いようだな。
主人公
あっ、すみません……!
レム
気負う必要はない。
私に身を任せておけばいい。
主人公
はい、ありがとうございます……。