実彰:
香夜さん?
どうかしたか?
香夜:
いえ、なんでもないです。
ただ……こうして黒羽さんに触れて貰えるのが嬉しいなあ、って。
実彰:
……そうか。
素直にそう言うと、黒羽さんは少し戸惑ったような顔をしながらも、また私の頭を撫でてくれた。
そうして。
穏やかな時間はゆっくりと流れていく。
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