鈴懸:
はい、どうぞ!
香夜:
ありがと……。
早速、鈴懸と半分にしたお団子を
口に運ぶ。
香夜:
……美味しい。
鈴懸の言う通りかもしれない。
家で味見した時よりもずっと、
お団子が美味しく感じられた。
鈴懸:
でしょ?
鈴懸:
なんで、半分こって嬉しくなるんだろうね。……やっぱり、好きな人と分けあってるから、
かなぁ。
香夜:
そう、なのかな……。
さらりと、そんなことを言う鈴懸に、
顔が熱くなった。
好きと言って貰えるのは嬉しい。
嬉しいけれど……。
香夜:
(やっぱり、何度言われても恥ずかしいな……)
顔が赤いのがみんなにばれないよう
祈りながら、お団子をゆっくりと味わう。
餡子の甘さも丁度良くて、
とても美味しかった。
文章表示