妖怪:
グギャァァァ!

螢:
っ、来た!

聞いたいことは山ほどあった。
だが、今はそれどころじゃねぇ。

縁:
こいつらを放っておけば
江戸に降りてくる場合もある。
ここで抑えるぞ!

螢:
この数をか!?

縁:
ああ、そうだ。はあああっ!!

言うが早いか、縁は臆することなく
妖怪どもの中へ突っ込んでいく。

縁:
螢、止まるな!

振り返れば、そこにも無数の妖怪。
それは一斉に、狙いを定めて跳びかかってきた。

螢:
なんだよ、これ……どうなってんだよ……!

縁:
迷うな!今は童子切で戦え!

妖怪:
グオオオォォォ!!

理由はどうであれ、このままじゃ殺られる。

螢:
冗談じゃ、ねえぞ……!