マサト ……そうやって、お前は。
小さい呟きのあと、 お兄ちゃんが私の肩をゆっくり押して―― 背中が、ソファに押しつけられた。
ハルカ お兄ちゃん……?
マサト 俺のこと煽るの、上手だな。ハルカ。
ハルカ (……っ、耳元、息がかかって…… くすぐったい)
マサト 俺をどれだけ振り回したら気が済むんだ?
ハルカ 振り回してなんか、私……。
マサト しっ……静かに。
ハルカ え?