それはスタアからの儚げな贈り物(ぷれぜんと)――
2014年3月14日 20:00
それはスタアからの儚げな贈り物(ぷれぜんと)――
ようこそ、「大帝國劇場」へ!
心は乙女、Rejetのニシオカと申します。
ともあれ、
ホワイトデーでございます。
大正時代にホワイトデーの習慣はございませんが、
そこは流石、我らが帝國スタア達。
女性からの贈り物に礼をすることは決して忘れないようです。
どうした貴様。まさか平民風情が、期待したのではないだろうな。
帝國スタアのオレから、贈り物がもらえるなどと。
フン、用意がないとは、言っていないだろう。
泣いてすがるのであれば、貴様にもめぐんでやるぞ?
貴様の口で言ってみろ……。
「聖四朗様、下賎な私に贈り物をください」とな。
へぇ、僕から贈り物があるのが、そんなに意外なのか?
僕は良く知ってるぜ。女ってのは物に弱いって。
キミだってまんざらでもないんだろう……?
ほら、口を開けろよ。食べさせてあげるからさ。
優しくやってやろうか? それとも、無理矢理がいいなら……。
ククッ、息がつまるくらいに、ねじ込んでやるよ。
なに不細工な顔してんの?
さっさと受け取れよ、やるって言ってるんだから。
そう、食べ物だよ。犬猫を馴らすのは、餌付けからが基本だからね。
……何、その反応。気色悪いな。もしかして喜んでんの?
馬鹿にされてるってわかんないわけ? フン、調子のんなよ。
アンタなんか可愛がってやるわけないだろ。こっちから願い下げだね。
貴女に何か贈り物をしたいのですが、何がいいですか?
しばらく前に贈り物を頂いたでしょう。
頂いたら倍返しをしないといけない、と聞きました。
何がほしいですか? 言ってください。貴女の指示をください。
命令してください、どんなものでもお持ちします。
はやく私に……命令を。貴女の為に何でもしますから。……何でも。
ほら、これ。ちょっと前にもらったお菓子のお礼。
おれも食べ物をと思ってねぇ、チヨコレートにしてみたんだ。おいしいかい?
ああ……そういえば。英国にね、毒入りのチヨコレートを使った小説があるんだ。
おまえみたいな可愛い子が残酷な毒で死に至る。
どれだけ苦しむんだろうなぁ……ふふっ、そういう物語もいいもんだよねぇ……。
……どうしたんだ? 顔色が悪いけど。
……いえ、これもきっと彼らなりの愛情表現にちがいありません。
しかし、なんともまあ、十人十色とはこのことです。
お返しをするにも、スタアそれぞれの性格が出ております。
トゲがありつつも、主人公への贈り物を渡すスタア達。
一見すれば矛盾した行動にも見えます。
そこまでして主人公をいじめる口実が欲しかったのでしょうか……
そんな帝國スタアたち、
先陣を切りますは壱番星・聖四朗(声:櫻井孝宏)
4月23日発売です。
ここでみなさまに1点お報せがございます。
Rejet公式通販サイトSKiT Dolceにおきまして、
「SKiT Dolce WHITE DAY FAIR」 を
開催中でございます!
本日より3月16日までの3日間のみの限定で、
送料無料
のフェアを開催致しております!
みなさま、この機会をお見逃しなく……。
さてさて、本日はこれで仕舞となります。
次回更新は3月17日を予定しております。
時は大正――
戦後、暗い影を落とす帝都を照らす、儚い光。
そんな「光(スタア)」で有り続けた偶像(あいどる)たちとの貴女の物語。