ゆうしゃ「あーーーーっ! そういえば今日はバレンタインデーじゃねえか! すっかり忘れるとこだったぜ! あっぶねー!」
Rejetスタッフ 2014年02月14日
こんばんどっと!
Rejetコシカワでございますー。
アンクエの世界にはバレンタインなんて風習はないだろうけど、ドッカレのカレらは現代かじってるからバレンタイントークありだよね!ということで...
バレンタイン記念SS投下です!
お楽しみください~~~~~~~~♪
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◆まおう
皆の者! 聞くがいい! 来たるべき今日は......ふがっ!
◆むらびと
おやおや。ゆうしゃの振り回した剣の鞘がまおうの顎に......これはえげつないですねぇ......あははは。
◆ゆうしゃ
あーーーーっ! そういえば今日はバレンタインデーじゃねえか! すっかり忘れるとこだったぜ! あっぶねー!
◆まほうつかい
ゆうしゃったら、さも忘れてたかのような言い方ですけど、一ヶ月も前から指折り数えて待っていたの知ってるんですからね。白々しいにもほどがありますよ
◆あんこくきし
ん? まおうよ、そんなところにしゃがみこんで......一体どうしたというのだ?
◆まおう
ううう......舌を噛んだ......痛い......うう...
◆おどりこ
バレンタインっていえば......ねえねえ、あの子は誰かにあげるのかな~
◆スライム
え? あの子って、もしかして......おねえさんのこと!?
◆シーフ
もちろん。オレはあの子が既にチョコレートの材料を購入済みってことまでバッチリ掴んでるから
◆ナイト
さすがはシーフ。相変わらずの抜かりなさだな
◆まほうつかい
まったく......非常に目障りですね。今のうちに術で消し去......
◆シーフ
......バッチリ聞こえてるからね?
◆モンク
材料......? ってことは......まさか......
◆むらびと
つまり......うまくすればあの子の手作りチョコが手に入るってことですね!
◆モンク
て、ててて......手作りっ! あの子の......手作りのチョコ......だとお!?!? フゥウウウン!
◆おどりこ
モンモンったら、チョコを食べたわけでもないのに鼻血が出てるよ?
◆スライム
おねえさんの手作りチョコ! 欲しい! 絶対欲しいよぉ~!
◆むらびと
そうですね! 一体誰の手に渡るんですかね!? うーん。場合によってはバグか何かで強制的に僕の手元に......
◆ゆうしゃ
はあー!? なにオマエ卑怯な手使おうとしてんだよ! そんなの真剣勝負に決まってんだろうがー!
◆ナイト
うむ。今回ばかりはゆうしゃの言い分が正しいぞ。チョコをかけて真っ向から勝負すべきだ! 勝てば彼女のチョコレートが手に入り......負ければ......こてんぱんに叩きのめされる......! ハァン......だがしかし、それはそれで......!!
◆けものつかい
相変わらず気持ち悪いおっさんだな......まあいいや。それならさっそく始めようよ。わかってると思うけど、手加減なんかしないからね!(鞭ピッシャーッ)
◆まおう
ヒッ!! その音は......! やめてくれ! 思い出したくないぃーっ!
◆あんこくきし
どうしたというのだ......まおうよ! 鞭の音を聞いた途端、突如として顔中にじんましんが!
◆そうりょ
ハア......。雑魚どもがごちゃごちゃうるせえんだよ。あの女のチョコなんてなぁ......そんなもの考えるまでもなく、このそうりょ様のものに決まってんじゃねえか。ってわけでさっそくあの女をさらいに行ってくるとするか......
◆ゆうしゃ
んあぁっ!? そうりょ......テッメェ抜け駆けなんてさせねぇっつの! 待て!
◆まほうつかい
それはこっちのセリフです! 行かせませんよ!
◆モンク
フゥウウーーーーーーーウン!
―― 走り去る一同 ――
◆まおう
うう......皆待て......かゆい......からだ中がかゆい......
◆あんこくきし
まおうよ......なんと哀れな。もしこの我がチョコを手に入れたあかつきには、一口くらいは恵んでやっても......
◆まおう
あんこくきし......! 貴様ってやつは......!
◆あんこくきし
と思ったが......いや。いやいや! そんなことはダメだ! あの女の好意を他人に譲渡するなど! 我が騎士道に反する! そういうわけだから、さらばだまおう! 皆、待てーーー!
◆まおう
ひどい! 裏切り者が! オレもあの女のチョコが......欲しい! 欲しいーーーっ!
おしまい